伊東旅行

伊豆の伊東に旅行に行った。

横浜から乗り換えて熱海まで、

熱海からは鈍行で伊東まで行った。

 

熱海を過ぎると、景色はどんどんのどかになっていった。

その中にも多くの民家があることに気付いた。

こんなのどかな場所で暮らせたらどんなにいいだろうと思う一方、

ここで暮らすにはどんな仕事に就かなくてはいけないのかと疑問に思った。

 

漁師か、農家か、農協で働くか、お土産屋さんか、、。

どれも定員オーバーに感じる。

 

そんなこと思っていると、伊東に着いた。

 

伊東は初めてだったが、思ったより静かなところだった。

正直めぼしいものはあまりなかったが、そこがいい。

三日間いたが全く飽きなかった。

 

 

一日目はホテルに荷物を降ろすと、まず海辺に行った。

すでに日が暮れていたのであまりよく見えなかったが、

夜の海特有の暗く吸い込まれるような雰囲気が印象的だった。

そしてこの旅で最も楽しみにしていた寿司を食べに行った。

 

その店は老夫婦がやっている店で、カウンターにはところせましと海鮮が並べられていた。

私は2000円の寿司を頼んだ。

マグロは味が濃厚で、甘えびはとろけるように甘かった。

わさびが辛くて、涙目にもなった。

だが私がいままで食べた寿司は何だったんだろうと思うほどおいしかった。

 

その後はコンビニでアイスを買い、部屋で食べた。

最高の旅行だった。

 

二日目は行きたい海鮮丼のお店があったので、そこを目指しながら朝から散歩をした。

空気が美味しかった。ここに住みたいなと本気で思った。

お店は市場のような場所で猫が何匹かいた。

800円くらいの海鮮丼には山盛りに盛られていた。

マグロの漬け丼、三色丼、切れ端丼全てとっても美味しかった。

しかし食べ終わる頃には、お腹ははちきれんばかりにふくれ、とっても苦しかった。

 

その後はしばらくホテルでゴロゴロし、腹がこなれてきたころには夕暮れだった。

ホテルの近くのいい感じの居酒屋で、アジフライを頼み、ホテルで食べた。

アジフライはその場で生のアジをさばいたもので、身がふわふわでとても軽かった。

 

三日目はホテルをチェックアウトし、港まで歩いた。昨日海鮮丼を食べすぎたせいか、私はお腹を完全に壊していた。かなりピンチだったが、海辺にはいくつもトイレがあったので安心だった。

港の先まで行くのはかなり時間がかかったが、

天気も良かったので心地よかった。

 

こうして私の卒業旅行は幕を閉じた。

想像していたよりもだいぶこじんまりとした卒業のお祝いだったが、

のんびりとした三日間は私にとってちょうどよかった。

 

それにその後私は漢方薬にはまり、刺身が向いていないことが分かった。

あの時の下痢もこれが原因だろう。

しばらくは生魚を食べないだろうから、最後に食べたのが伊東のおいしい魚でよかったなあと思う。