家で見るならフランス映画を『終電車』
フランス・ヌーヴェルヴァーグの代表的な監督フランソワ・トリュフォーがカメラを持ち、フランスが誇る絶世の美女カトリーヌ・ドヌーブが主演する
『終電車』
Le dernier métro
ナチス占領下の混沌としたパリの街で劇場を守る女主人と
身を隠しながら脚本を書くユダヤ人の夫
そして女に困らない人気俳優
戦争下でも芸術を追い求める人々の姿には感心するが、
あいまいな三角関係には、複雑な女心が窺える。
若かりしドヌーブが演じる、美しく気高いマリオンは夫と劇場を守る姿は
女性の強さを感じる
何よりも注目したいのは
戦時の混沌としたパリの様子だ。
同じく混沌とする今日
混沌とした状況下でも、
愛する人を守るため、
愛する芸術を守るため
自分の気持ちに蓋をしながら戦い続ける彼女の姿に学ぶことがあるのではないか。