家で見るならフランス映画を『終電車』
フランス・ヌーヴェルヴァーグの代表的な監督フランソワ・トリュフォーがカメラを持ち、フランスが誇る絶世の美女カトリーヌ・ドヌーブが主演する
『終電車』
Le dernier métro
ナチス占領下の混沌としたパリの街で劇場を守る女主人と
身を隠しながら脚本を書くユダヤ人の夫
そして女に困らない人気俳優
戦争下でも芸術を追い求める人々の姿には感心するが、
あいまいな三角関係には、複雑な女心が窺える。
若かりしドヌーブが演じる、美しく気高いマリオンは夫と劇場を守る姿は
女性の強さを感じる
何よりも注目したいのは
戦時の混沌としたパリの様子だ。
同じく混沌とする今日
混沌とした状況下でも、
愛する人を守るため、
愛する芸術を守るため
自分の気持ちに蓋をしながら戦い続ける彼女の姿に学ぶことがあるのではないか。
ポートレイト写真
ドイツのポートレイト写真家である彼がとる写真は極めて堅実で、
頑なにカテゴリーに忠実である。
彼のとったポートレイト写真は、
被写体を社会的な分類によって認識するように私達を促す。
彼の写真から私達が得ることのできる情報はせいぜい被写体の職業や社会的地位。
そして彼の写真集は、当時のドイツ社会全体の『地図』となる。
こうして職業というアイデンティティにフィーチャリングし、撮影された写真を見ると私達は被写体個人というよりも、
この時代の料理人、この時代の銀行員
とおぼろげな典型的イメージで彼らを判断する。
しかし、いったい被写体たちはこの姿で写真に納まることが本望だったのだろうか。
職業や地位だけが自分のアイデンティティとして後世に残されてしまうことが
ザンダーの写真集は歴史的な記録として価値が高い。
時間を写真にとどめ、現代の私達に当時の空気を届けようとしているのだ。
しかし、もし自分が彼の被写体になったとしたら、
私はどのような装いをするのだろう。
職業に就いていない、何者でもない私は。
自分のポートレイト写真を撮るならどのような姿で映りたいのか。
自分のアイデンティティを聞かれたら、あなたは何と答えるだろうか。
国籍、職業、趣味、家族、友人 これだけがあなたの全てなのか。
私とは何者なのか、何をもって私とするのか。
写真という一枚の紙切れに自分を全て映し出すことなど不可能なのかもしれない。
しかし、その一枚の写真にすら何も表現できないというのが今の私なのだろう。
家で見るならフランス映画を『勝手にしやがれ』
フランス映画と聞くと気取ったイメージやぶつぶつ話すつまらないイメージを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしこの自宅滞在期間にただぼんやりと映画を流し見するだけでなく、フランス映画を見ていたなんて言えば周囲から羨望のまなざしで見られるかもしれません、、、
『勝手にしやがれ』1960
警官殺しで車泥棒のミシェルとアメリカ人留学生パトリシア
それから警察も出てきます、、。
ツイッギー風のジーンセバーグがとてつもなく可愛い。
約60年前に撮られた映画ですが、全然色あせていません。
しかし この作品には
派手なアクションないです。
感動的な純愛もないです。
元気になれる歌と踊りもないです。
ただ可愛いジーンセバーグとパリの街並みを一緒に歩いているような気分になるのと、
イケてる犯罪者ミシェル(ジャン・ポールベルモント)にドキドキさせられます。
監督・脚本ゴダール、原案トリュフォーというヌーヴェルヴァーグの主要メンバーによって作られました。まあ新政府軍みたいな革命の中心メンバーですね、、。
何がこの映画の凄いところかって
今まであった映画の流れとは全く違う新しい作品だったのです。
どんなところが新しかったのかというと
まずは屋外での移動カメラでの撮影。
この撮影方法は画期的なもので、
躍動感と疾走感が今までにない新しい時代の象徴とも言われています。
それから即興の演出。
この作品に台本はなく、撮影の当日に監督から「こんな感じで」といわれたとか、、。
そのため堅苦しい文学的な台詞ではなく、フランスの若者が実際に話す言葉で演技しています。
この映画を見て、パリの街並みを散歩(逃走)している気分になりましょう!
映画ファンの方も、そうでない方も
良かったらコメントで映画の感想を教えてください!
参考;「フランス映画史の誘惑」 中条省平
私的パリ推薦珈琲店也
こんにちは、
誰もが憧れるフランス・パリに行ってきたアンナです!!!
そんなパリで私が行った
素敵なカフェをまとめてみました!
軽い食事ができるところもあれば、伝統のあるパティスリーまで
注文の仕方から、おすすめのメニューまであります
まずはどこのガイドブックにも載っている
- アンジェリーナ/ANGELINA
モンブランがとっても有名なアンジェリーナです。
アンジェリーナなんて日本でも食えると思っていましたが、
行ってみたらテンション上がるものですね、、!
少しお高めですが、濃厚なモンブランは試してみる価値あり!!
パリに来たんだなーっという気持ちになれます。
店員さんも慣れているので、英語での注文可
ただし一つ注意点は、午後のティータイムになると恐ろしいほどの行列になります。
なのでお勧めとしては、
午前中に行くか(筆者は10:30頃に行きましたが、20分ほど待ちました、、)
入口右手にあるテイクアウトコーナーで購入し、
近くのチュイルリー公園で食べるのもお勧めです!
鳩に食われないように注意!!
- カレット/CARETTE
エッフェル塔の近くにあるカフェです
温かい日にはエッフェル塔を眺めながら食事ができるテラス席もいいかもしれません
- カフェ・ドゥ・マゴ/cafe de magot
こちらもかなり伝統的なカフェで、有名な哲学者も通ってたとか(名前忘れた、、)
御覧の通り、パリにいる間は私もいち観光客ですので
テンションが上がってしまいます。
毎日高カロリーな食事をするのもパリの醍醐味
お腹を壊さないようにきを付けてくださいね!
友人宅のパーティーで腹を壊し、トイレに籠っていた女より
トイレから出たら食事は終わっていました。
フランスのレストランで使える簡単フランス語!
France フランス旅行で使える簡単フランス語!
こんにちは、
フランスで留学生活を送っているアンナです!
レストラン、カフェで使える本当に簡単なフランス語を紹介します。
フランス語の発音は50音で表しきれないので、その辺はご了承ください。
これからフランスに旅行しようと考えている方の少しでも役に立てばと思います!
まずフランスでは挨拶がとても重要です。
挨拶をしないことは相手を下に見ていると考えられるので、フランス人にとって非常に気分が悪いそうです。日本以上に挨拶を大切にしている国だと思います。
パン屋、レストラン、ホテル、服屋さんなどお店に入ったら必ず挨拶しましょう。
まずは
Bonjours ボンジュー
意味は「こんにちは」
そして帰るときは
Au revoir オウヴァ
「さようなら」
Merci メルシ
「ありがとう」
これらは知っている方も多いと思いますが、これらはマストです!!!
言わないと非常に感じが悪いです。
はじめの一歩
こんばんは、
私は今フランスのとある街からこの文章を書いている。
私は生まれ故郷である日本から遠く離れたこの国で、ただ住んでいるのではなくて、一年間の交換留学というかたちで勉強するために来ている。両親、両祖父母全員が同じ市に住む、わが家庭からは考えられなかっただろう。しかし私自身昔から外国に強くあこがれがあり、こうやって家族と離れて暮らしている今もあまり「帰りたい」という気持ちにはならない。それはただ私が二本で友人が少ないだけかもしれないが、一人でこの町を散歩しているとき、このように外国で生活することが私にとっての正解だったのではないかという気分にさえなる。私が楽観主義者なだけかもしれないが。留学生活も半分ほど過ぎ、後期が始まった。初期のころと比べると一人の時間も多く、暇を持て余しているので、語学学習の傍らこのブログを始めたいと思う。あくまでも傍らというスタンスで。
まず最近の私は将来について考えていた。彼が言った「早く仕事がしたい」という言葉があまりに新鮮だったからだ。私は、というか私の周りの友人全般は常ずね「仕事したくない」という意見で一致していた。何故かと聞かれると、答えられないがおそらく人生の半分以上を学生として過ごしてきて、その環境が終わることへの恐怖が私の場合一番大きい気がする。こういったことを通学電車のなかで考えていた。私は将来何がしたいのかという問いにぶち当たった。留学した当初から何人もの人に尋ねられてきた、この質問いざ改めて考えてみるとどんなに考えても答えが出ない、サッカー場ほどの巨大迷路の中に一人取り残されたような気分になる。何かどうしても勤めたい憧れの職業があるわけでもなく、かといって全く働かずふらふらしていたいというのも格好が悪い。祖母から言われた「女性も仕事をしたほうがいい」という言葉が耳に残る。やはり何かしらの仕事には就きたいと思っているのだろう。ただ自分が何がしたいのかわからない。そんな時はとりあえず歩いてみるしかない、ということで私はなんとなくで言っていた「編集」という仕事に向けて、何かしらの文章を書くことを始めようと思う。
きっとこの文章も明日の朝、読み返した時にはどうしてこんなものを世に出してしまったのだろうと後悔するでしょう。でも消してはいけない。これはいわゆる練習帳なのだから。私にとって文章を書くというのはずっと憧れだった。子供のころ小説を書こうとしていた時期がある。しかし出だしを書こうにも、なんと始めたらいいかわからない。子供ながらに早熟だった私は精一杯洒落た文章を書いてみるが、読み直した時に言いようもない恥ずかしさに襲われて文を全て消してしまうのだった。そんなことを繰り返し、結局その小説は一切の展開を迎えることなく消えていった。鉛筆の跡が見える毛羽だった1ページ目とそれ以降まっさらなスケッチブックだけが記憶に残っている。これは私のトラウマだ。文章を生み出すことに恐怖さえ抱いていたあの頃の私に成長した姿を見せるつもりで書いていきたい。