リヨンおすすめのレストラン 「ピクニック オン ビユ(Pique Nique en Ville)」

美食の街リヨンでお勧めのレストランは山ほど!

 

その中でも私の一番のお気に入りは

「ピクニック オン ビユ(Pique Nique en Ville)」

 

その日のおススメ

ムニュドゥジュ―(Menu de jour)を注文しました。

 

この日のメニューは白身魚のソテー

 

とってもおいしくペロリ!

 

 

 

思わず追加で洋ナシのケーキも注文しました。

 

 

※現在は休業中のようです。早く再開してほしいですね!

 

ブリジャートン家シーズン2 感想 (ネタバレあり)

こんばんは!


先日配信されたブリジャートン家シーズン2

早速ビンジしました。


シーズン1より圧倒的に良いです!

ブリジャートン家を中心に、それぞれのキャラクターがさらに深掘りされ魅力が止まりません!!!今回はただのラブストーリーではありません。私たちはこの作品を見て、時代や国に関係なく成長する過程でぶつかる壁や悩みに共感しながら、現実離れした煌びやかなイギリス社交界にため息をつき続けるのです。。

そしてラストは圧倒的大団円。

一気見してしまいました。


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前年のダイヤモンドことダフネはヘイスティングと結婚、出産で社交界から引退。


そして今季のメインはブリジャートン家長男のアンソニー

全シーズンでは妹の邪魔をする一方オペラ歌手とくっついたりはなれたりを繰り返し、長男としての品格を疑われていました(私に)が、今季は未来のブリジャートン夫人となる結婚相手を探して社交界に繰り出します。

前シーズンではフォーカスされていなかった亡きお父上との思い出。

そしてそこから初めて明らかになるのがアンソニーがかかえてきた長男としての重圧。

この深い傷が本シーズン結婚に踏み出すアンソニーを大きく揺さぶります。


そして今季のシーズンオブダイヤモンドはインド系のエドゥイーナ・シャルマ嬢。

時代背景とは明らかに錯誤するもののそれはブリジャートンシリーズのご愛嬌。それにしても肌の色など関係なく、ダイヤモンドが如く輝く笑顔に見ているだけでとろけます。

そして彼女を支えるお姉様こそが今回のヒロイン ケイト・シャルマ

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良家の出身であるお母様がお父様とインドに駆け落ちして以来、シャルマ家はインドで生活していました。お父様が亡くなり、一家を支えてきたのは母親違いの姉ケイト。エドゥイーナ嬢にとっては初のロンドン滞在になりますが、ロンドンで良家の男性と結婚するのだと浮き足立っている様子が本当にかわいい。そしてエドゥイーナ嬢と一緒にロンドンへ来たのはお母様と母違いの姉ケイトです。

このお姉様ケイト役の女優さんはセックスエデュケーションでもミーンガールの1人としてかなり印象的な演技をされていました。

イギリスにはインド系の方が多くいますし、今後イギリスエンターテイメント界ではインド系の活躍が増えるのでは!?!?期待が高まります。


そしてこのお姉様がこの時代にはあり得ないというほどの勝ち気で男勝り。そして何より妹の結婚を全力でサポート(兼ボディガード)。まあこれには複雑な事情があるのですが、それにしても妹への底知れぬ(拗れた)愛情は前シーズンのアンソニーを彷彿とさせます。


とにかくケイトとアンソニーは出会いの瞬間から共通点だらけ。乗馬に狩猟、頑固で負けず嫌いな性格までそっくり。我々視聴者からしたら明らかに惹かれあっているのに、周りは子爵とダイアモンドの婚約目掛けて一直線。そして当の本人たちも自分の気持ちに気づかない様子。

そんなこんなで恋愛要素少なめの今シーズンでしたが、それを補うくらい最終話のケイトとアンソニーのダンスシーンはそれはもうとんでもなく素敵です。


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今シーズンはセックスシーンが少なかったからこそ、ラストのダンスが際立ってました。

やっぱり前シーズンは多すぎ、、


お父様をなくしたことが心に影を落とすアンソニーと、両親をなくし血のつながりのない親子を全力で支えるケイト。

似たもの同士な二人はうんざりするほどお互いいがみあい続けますが、そこで諦めず最終話まで見てほしい!!!


最終話でレディブリジャートンからアンソニーに伝えられた「愛する人を失くすのは最大の苦しみだが、そうなると知っていても彼を愛するだろう」という力強い言葉。お父様のことをほとんど知らない幼い弟のグレゴリーにお父様の思い出を話しながらやっと悲しみを消化しはじめることができました。

そしてレディシャルマからケイトへの「あなたは愛されるべき」という言葉。そうだよねケイトは今まで自分より妹をお母さんをってずっと自分を犠牲にしてきたから。

涙なしには見れません。


そしてなんといっても

今作の良さは女性たちの自立。


前シーズンは幼いダフネと金持ち年上(おじさんでは?)のヘイスティングというその当時は当然だったのだろうけど、今見ると力に差がありすぎてどこかうーんというカップ

しかも無知なダフネを騙したり、父親に復讐したいから子供は作らんとかいう意味不明な頑固さを見せるヘイスティングがどうも苦手でした。(めちゃセクシーなのは置いといて) 




だけど今作は男勝りなケイトをはじめ、他にも今の私たちから見て応援できるキャラクターが増えたよう。

エロイーズは口だけの前シーズンより何倍もパワーアップし行動しまくり、ペネロペも自分の仕事に生きがいを見出したよう。そして今シーズンからの登場ですが強烈な印象を残したのは、エドゥイーナ嬢。

1話ではベイビーちゃんだったエドゥイーナ嬢も結婚がお釈迦になって一皮剥ける!!!

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ずーっとお淑やかにニコニコしてたエドゥイーナが怒りをぶつけるシーンは必見です。

ロシアの王子様とうまく行ってほしいなあ🤞


そして今季の影の主役はエロイーズ

レディ・ホイッスルダウン探しに躍起になり、

印刷所のテオといい仲に!ここは胸キュン!


良家の娘と庶民の青年の恋

ストーリーは典型的ではあるもののエロイーズ役の女優さんの可愛らしいさに個性的な声と演技が合わさって最高の味付けに!!!

見ている私がこの顔に↓

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そして前シーズンのラストで明かされたレディホイッスルダウンことペネロペは文筆という自分の生きがいに自信をつけていく一方、クイーンに目の敵にされてしまうほど大きくなっていく事態に手が負えない様子。

私は個人的にホイッスルダウンは明かさずにGGのように最後まで明かさない方が良かったのではと思います。。


純粋にペネロペはめちゃ良い子だから。

ペネとマリーナとかで共犯あたりが妥当だったかな。ペネ一人に負わすのは可哀想。


あのコリンと何とかくっついて欲しいけど、、、

やっぱりコリンから見たら眼中にないのかな〜あんなにかわいいのに!

うーん切ない!!!


そして父親を亡くしたフェザリントン家は女一家になるも新キャラが救世主に!?!?

こいつイケメンなのにどこか胡散臭い顔してません?

レディフェザリントンの恋?にはオッと目を見張りましたが、そこはさすがのお母様。

娘を最優先する姿に惚れ直しました。


とにかくシーズン1より面白いです。

前回のセックスシーンの多さが苦手だった人こそ見てほしい


シーズン3はあるのかわかりませんが、

あるとするならば私の一押しベネディクトを!

皆さまベネディクトに清き一票を!!


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次男にも関わらず放蕩息子っぷりを醸し出すベネディクト。

彼には家を継ぐ必要もないし、一人で生きていくか芸術のため留学するとか、もっと自由にいってほしい!!

というのが私の個人的な意見ですが

やっぱりエロイーズかな?

どちらにせよシーズン3絶対作ってくださいね!Netflixさん!!!


原作買おうかしら。。。

それでは!


2022年3月31日


#Netflix #海外ドラマ #ブリジャートン家

伊東旅行

伊豆の伊東に旅行に行った。

横浜から乗り換えて熱海まで、

熱海からは鈍行で伊東まで行った。

 

熱海を過ぎると、景色はどんどんのどかになっていった。

その中にも多くの民家があることに気付いた。

こんなのどかな場所で暮らせたらどんなにいいだろうと思う一方、

ここで暮らすにはどんな仕事に就かなくてはいけないのかと疑問に思った。

 

漁師か、農家か、農協で働くか、お土産屋さんか、、。

どれも定員オーバーに感じる。

 

そんなこと思っていると、伊東に着いた。

 

伊東は初めてだったが、思ったより静かなところだった。

正直めぼしいものはあまりなかったが、そこがいい。

三日間いたが全く飽きなかった。

 

 

一日目はホテルに荷物を降ろすと、まず海辺に行った。

すでに日が暮れていたのであまりよく見えなかったが、

夜の海特有の暗く吸い込まれるような雰囲気が印象的だった。

そしてこの旅で最も楽しみにしていた寿司を食べに行った。

 

その店は老夫婦がやっている店で、カウンターにはところせましと海鮮が並べられていた。

私は2000円の寿司を頼んだ。

マグロは味が濃厚で、甘えびはとろけるように甘かった。

わさびが辛くて、涙目にもなった。

だが私がいままで食べた寿司は何だったんだろうと思うほどおいしかった。

 

その後はコンビニでアイスを買い、部屋で食べた。

最高の旅行だった。

 

二日目は行きたい海鮮丼のお店があったので、そこを目指しながら朝から散歩をした。

空気が美味しかった。ここに住みたいなと本気で思った。

お店は市場のような場所で猫が何匹かいた。

800円くらいの海鮮丼には山盛りに盛られていた。

マグロの漬け丼、三色丼、切れ端丼全てとっても美味しかった。

しかし食べ終わる頃には、お腹ははちきれんばかりにふくれ、とっても苦しかった。

 

その後はしばらくホテルでゴロゴロし、腹がこなれてきたころには夕暮れだった。

ホテルの近くのいい感じの居酒屋で、アジフライを頼み、ホテルで食べた。

アジフライはその場で生のアジをさばいたもので、身がふわふわでとても軽かった。

 

三日目はホテルをチェックアウトし、港まで歩いた。昨日海鮮丼を食べすぎたせいか、私はお腹を完全に壊していた。かなりピンチだったが、海辺にはいくつもトイレがあったので安心だった。

港の先まで行くのはかなり時間がかかったが、

天気も良かったので心地よかった。

 

こうして私の卒業旅行は幕を閉じた。

想像していたよりもだいぶこじんまりとした卒業のお祝いだったが、

のんびりとした三日間は私にとってちょうどよかった。

 

それにその後私は漢方薬にはまり、刺身が向いていないことが分かった。

あの時の下痢もこれが原因だろう。

しばらくは生魚を食べないだろうから、最後に食べたのが伊東のおいしい魚でよかったなあと思う。

 

 

卒業式

高校生のころ、大学進学を目前にしていた私は迷っていた。どの大学にするか、どの学科にするか迷っていた。

 

 

 

そして大学卒業を目前にした私もまた焦っていた。

同い年の友人は資格を取り、教師や看護師になった。

そしてSNSを見れば、同い年やもっと若い人が在学中に会社を建てただの、海外の大学で優秀な成績を修めただの、ほめたたえられている。

では、私は何か成し遂げられたのか。あの頃なりたかった何者かになれたのか。

 

もしあの時法学部を選択していたら、今頃弁護士を目指してロースクールに入学しているかもしれない。

もしあの時経済学を専攻していたら、経済ジャーナリストを目指してマスコミの内定がもらえていたかもしれない。

もしあの頃違う道を選んでいたら、今の自分よりずっと輝かしい人生が待っていたのかもしれない。

 

同年代の彼らの充実した生活ぶりや、長年の夢を叶えた人特有の笑顔が今の私には重くのしかかる。

 

卒業式の後にキャンパス内を一周した。

もうここには来ることはない。

学び舎で一番の主役は学生だ。

もしまた来たとしても、その時私は主役ではない。

昔を懐かしがりながら校舎を我が物顔で歩く、ただの部外者に過ぎないだろう。

 

他の卒業生が写真を撮りあっている。私はこの学校にこんなに学生がいることを知らなかった。そしてこの中に私の知り合いは殆どいない。

留学をしていた一年の差はなんてことないと思っていたが、意外とギャップを感じる。

卒業生代表で謝辞を述べた子も、入学式のことを4年前と言っていた。

私にとっては5年前だが。

 

あの時のことは鮮明に覚えている。

 

 

新入生を加入するために列をなしたサークルの人たちがのしかかるように新入生の我々に声をかけてきた。息の詰まるような通りを抜けると入学式が始まってもいないのにどっと疲れた感じがしたのを覚えている。

教室に行くとすでに女の子たちで埋め尽くされていた。

私の学部は9割が女子だった。

何故か知らないが、入学式が終わって間もないのにも関わらず、教室内はいくつかのグループが出来ていた。

本当に不思議だった。

きっと女子には、一目で相手が自分と同類で仲良くできる人間かどうか見極めることが出来る何か特別な能力が備わっているに違いない。

そう思いながら私は一人で席に着いた。

大丈夫だ、いつもそうだから。

初めは一人でも、数か月もすれば話し相手ぐらいできるだろう。

そう思っていた。

しかし意外なことにオリエンテーションが終わるとすぐに友達が出来た。

入学試験の時、席が前後で少し話した女の子が声をかけてくれたのだ。彼女も合格していると知らなかった。そして明るい性格の彼女のおかげで、なんにんもの友人が出来た。これほど早くコミュニティのなかで友人が出来ることなど、私の人生において後にも先にももうありえないだろう。前もって言っておくが、彼女たちにはいまでも感謝している。

 

入学して数か月もすれば、同級生の顔や特徴などが分かってくる。

とりわけ私達は一年生の頃、月曜から土曜の朝から晩まで(土曜はお昼まで)ずっと授業だった。そして毎日顔を合わせていれば自然と分かってくる、自分と彼女らの違いが。

まず彼女たちはおしゃれだった。

毎日違う服を着てくる。私だって毎日服は洗濯しているが、週に何度かは同じ服を着ていた。しかも彼女たちは自分に似合うものが分かっている。レースのワンピールがとても似合うふわふわした髪の毛のいかにもお嬢様という子もいれば、雑誌から飛び出してきたかのようなおしゃれな子もいた。そのほかにも私でも知っているようなブランドのロゴが入ったバッグを日替わりでもってくるような”本物”もいた。

 

そして次に彼女たちには皆、彼氏がいた。

もちろん皆とても可愛かったので、今思えば共学出身の彼女たちに彼氏がいるのは当然のことなのだが、女子高出身の私には衝撃だった。そして初めに仲良くなったグループの中でも彼氏は要らないと公言していた子に数か月後、彼氏が出来ていた。

当時の私にとってはショックだった。

 

そしてテストの時期になり、彼女たちとの違いは明確になった。

 私は正直彼女たちを馬鹿にしていた。

遊びまわっている彼女たちと真面目に積み上げてきた自分とではレベルが違うだろうと思い込んでいたのだ。

しかしテストの結果は私が期待していたものとは程遠いものだった。

フランス語は私を含むほとんどの学生にとって初めて学ぶ言語だった。スタートは皆同じだ。

それなのに遊びまわっていたはずのあの子の方が私より成績がよくて、あんなにかわいい顔をしたあの子は満点だなんて。

 

 

こうして私は頭の良さや真面目さなんかより、

顔の良さと実家の太さがものを言うと思い知らされた。

高校時代から渋谷で日常的に友人らとつるみ、

スカートを挑発的なまでに短く、メイクもファッションも完璧に学んできた彼女たちにとって試験も、ブランドバッグも、彼氏も全て楽勝だったのだ。

 

少なくとも私にはそう見えた。

悔しかった。

 

 

しかしそんな日々も過ぎていった。

一年目が終わり、成績が発表された。

一年目は本当に大変だった。雅生先生の授業では毎回単語テストがあったし、覚子先生は強烈だった。リヴォ―先生の会話の授業ではいろんな子と仲良くなれてうれしかった。そしてリヴォ―先生は私にとって、人生で初めて会話した記念すべきフランス人だ。

基礎演の担任だった雅生先生は毎回単語テストをしていたけれど、回答が返却されるとそれに押されているスタンプが可愛かった。鳥獣戯画のスタンプで、良い点だとウサギで悪い点だとカエルが口から火を噴いているのだ。私は動物のなかでウサギが一番好きで、カエルがこの世で一番嫌いなので先生とは気が合うなあと思っていた。

あとはいくつもの一般教養の授業を単位のためにとってたけれど、本当につまらなくかった。成績が発表された時は、60可だったので冷や汗をかいた。

 

二年目が始まると 

一人二人と大学に来なくなった。

留年した子もいれば、自主退学した子もいた。

皆知らないところで悩んでいたのだ。

 

そして二年目にもなるとそれぞれ異なる授業を選択するようになった。

私は映画の授業を多く選択し、そのため多くの同級生とは週に何度か顔を合わす程度だった。

彦江先生の映画の授業は一年生の時も受けていたが、今度は一般教養だったからフランス映画以外についても多く触れていてとても面白かった。一方で大原先生の授業は、仏文の授業だからフランス映画がメインだった。私はようやくこの授業のおかげで、ゴダールとかトリュフォーを認識し始めた。そして基礎演の担当は中条先生だった。うちの学科の有名な先生だったので、担任してもらえてうれしかった。(月曜1限だったけど)その授業ではマンガのタンタンを翻訳するというもので、授業自体も本当に面白くて、本を書いている人というのはすごいなあと思った。

それから覚子先生の授業は金曜の5限だったけれどこの頃からフランス語がどんどん分かるようになるのが楽しくて、授業がまったく苦じゃなかった。

それから、日本語教室のボランティアにも行くことにした。

 知らない人ばかりだったけれど、個性的な人ばかりですごく楽しかった。ここで出会った台湾人の友達に台湾を案内してもらったりした。

 

またこのころ時間割が全く同じ友達と仲良くなって、一緒に映画を見に行ったりした。

南インド映画祭というのに行ってものすごく楽しかった。

彼女は台湾の映画にも詳しくて、一緒に台湾に行ったときは色々案内してもらった。

 

 

こうして月日は過ぎ、私は

あまり周囲を気にしなくなった。

週に何度も同じ服を着ていったし、彼氏が欲しいともあまり思わなくなった。

そして交換留学に申し込みをした。

周囲にはほとんど相談しなかった。

周りより一年間卒業が遅れることについては全く考えなかった。

 

 三年目の始まりはバタバタしていた。

夏から留学することが決まって、いろんな書類とか用意しなくちゃいけなかったからだ。

それに二年目で受けていた英語の授業を登録し忘れていた為に、別の語学の授業を取らなくちゃいけなくなって、しょうがなくイタリア語の授業を受けた。自分の爪の甘さを痛感した。

ゼミは一番の希望だった中条先生のが試験に落ちてしまい、野村先生のゼミになった。

野村先生のことはほとんどど知らなかったけれど、めちゃくちゃ厳しいか、静かな人なんだろうなと思っていた。そしたら厳しい先生だったので、毎回予習が大変だった。

それからこの年も大原先生の授業を受けた。留学に行くと言ったら、ニコニコしながら激励の言葉をかけてくれた。私は幼い頃から先生に気をかけられることが無い生徒だったのでうれしかった。

 イタリア語のメッシーナ先生も優しかった。先生は私にガブリエラと名付けた。フランスに行くといったら、イタリアにも行ったらいいと言われた。実際イタリアで少しイタリア語を話したら、街の人がみんな優しくしてくれたので、この授業を取って本当によかったなあと思った。

 

そんな感じで夏にフランスへ行った。

留学から帰るとみんなは4年生で就活を終えていた。2学期から学校に戻ると、全然知らない人と共に授業を受けることになった。

それに大原先生の授業が彦江先生になっていた。内容は写真の授業だったけど本当に面白かった。雑誌を切り抜いてスクラップブックを作るなんて美術の授業みたいで、久しぶりだった。

野村先生は休暇でゼミを変更しないといけなかった。ラッキーなことに留学生はどのゼミでも選べるということなので、中条先生のゼミにしてみた。映画のゼミでおもしろかった。

こうして友だちはみんな卒業した。

 

4年目は就活が大変だった。

美術史の授業を取ってみたけど、おもしろかった。

あとはリヴォ―先生の授業もとってみた。

一年生の頃はなにも話せなかったのに、今は先生と会話できるのが感慨深かった。それに授業中に見た「地下鉄のザジ」と「8人の女たち」がとっても面白かった。

 

友だちはいなかったけれど、結構楽しかった。

オンライン授業は就活の息抜きみたいな感じだった。

それから卒業論文を書いたのも、思い出深い。

 

 

私の学生生活はこんな感じだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ブランドバッグを日常的に使う”本物”のお嬢様と友達になれたことや、

クールでセクシーな先生と憧れの先生と出会えたことや、

ただ好きで見ていただけの映画が自分にとって特別に感じることが出来るほど深く学べたこと。

写真なんて全く興味なかったが、写真集を買うほど好きな写真家と出会えたこと、

他学部の生徒しかいない日本語教室のボランティアに参加したこと。

 

もし別の道を選べたとしても、私がこの5年間で経験したこと、見た景色は私の宝物だ。絶対に手放したりしない。

南インド映画を一緒に見に行く友だちが出来たことや、

フランスで一年過ごしたこと。

 

あの頃私が思いもよらなかった自分になった。

私はサークルにも所属をしなかったし、学祭には一年生の時一度足を運んで以来行っていない。

 飲み会にもほとんど参加しなかった。

他校の知り合いなんてほとんどいない。

私の学生生活は一見ひどくつまらないものに見えるかもしれない。

だが、私は確かにこの5年間で多くを学んだ。

別の道を歩んできた他の人がどんなにうらやましく思えたとしても、

私はこの5年間を失いたくない。

 

 

私は今年就職活動をし、卒業論文を書き終えた。

就職先は第一志望の企業ではないし、成績も普通だった。

けれどこの先どんな困難があっても、この一年を乗り越えたことは私の自信になるに違いない。

きっと私は100歳のおばあさんになったとしても、介護施設の職員なんかにこの事を自慢するだろう。初めての面接がzoomだったこと。Wi-Fiの接続が悪く、授業に参加できなかったこと。

 

きっと2020年度の全ての卒業生が、未曾有の状況下にも関わらず、将来の道を模索して、卒業研究をも成し遂げた。

こんな私達は本当にすごい。

皆すごい。

 

卒業おめでとう私。

フランスの思い出-ブッダボウル

ベジタリアン、菜食主義、ヴィーガン

 

環境にも優しく胃にも優しい。

 

 ベジタリアンという言葉が市民権を得てからしばらく経つが、実際に自分はベジタリアンだという人物を見たことがなかった。テレビに出なくなったローラがベジタリアンだかヴィーガンになったというニュースを目にしたくらいだ。

 そのためUFOのように都市伝説のようなものだと思っていたが、フランスに来てベジタリアンという言葉はより身近に感じるようになった。町を歩けばベジタリアン向けのレストランがあるし、スーパーでもベジタリアン向けの食事など多く用意されている。そしてついに私はベジタリアンに出会ったのだ。

 アジアに興味がある仏人学生とアジアからの留学生のためのサークルというなんとも怪しげな会合のようなものに参加していた私は、その日も集まりに参加した。断じて参加者は皆素敵な人ばかりだった。同じアジア人留学生として誇りに思ってしまうような賢い中国人留学生がたくさんいた。そしてその集まりで偶々隣に座って話しかけた人がベジタリアンだったのだ。

 彼女は肉や魚など動物で出来たものは口にしたくないと頑なに断っていた。いくら苦手なものであろうと提供された食物を断ることのできない食の冒険家ともいえる私には、肉のようにおいしく栄養価の高いものを食べないんてどうかしているとさえ思ったが、彼女の話に興味を持った。幼い頃から動物が大好きだった彼女は、食卓に出されるミディアムレアのステーキやハンバーガーのパテが自分の大好きな友人の親族だったと知り、以来食べるのをやめたそうだ。分からない話でもない。

 とにもかくにもそんな彼女に感化された私は、自分もベジタリアンとやらに挑戦してみたいという気持ちを育て始めた。

 ベジタリアンデビューする日を今か今かと待ちながら、「これが最後の肉食になるのかも」などと大げさに肉料理を以前より頻繁に口にするようになった私に思いがけないチャンスが舞い込んできた。

 私の住んでいるアパートメントの近くにはおしゃれなカフェがあった。どのくらいおしゃれかというと店内に植物がたくさん生けてあり、タトゥーの入った店員さんが接客をしている。お客さんは多くがマックブックを使用し仕事だか勉強だかしているけれども、外資系コーヒーチェーンにて必死の形相で取引先を電話するような人種とは異なり、その様子もどこかゆったりと粋な様子だ。そんなカフェも私達日本人留学生の中で、「あそこイケてるよね」と話題になるホットなスポットだった。

 もちろんカフェ巡りを趣味とし、何をするでもなくただカフェに行くことが好きな私も当然のことながらこの店を訪れた。するとメニューの片隅に「ブッダボウル」と書いてあった。

 ブッダボウルとは、ブッダが入っているのかまさかこの店は怪しげな新興宗教とかかわりがあるのか、

 いかにも現地での生活を楽しんでいる同じく日本人留学生の一人からブッダボウルに関する有力な情報を手に入れた。このブッダボウルは土日のランチ限定で提供されている食事で、なんとベジタリアン用の粋な一品らしい。

 おいしくて体の中からキレイになった気がするといっていた彼女に対して哀れみの視線を醸し出しながら、私の心はすでに決まっていた。

 ブッダボウル、これこそが私のベジタリアンデビューに相応しいと。

 ある土曜の11時ごろ、ブランチにちょうど良い時間帯に足を運んだ。正直に言うと前日からこのブッダボウルのために体調を整えていた。

 勇み足でカフェへ向かい、

ブッダボウル一つください」と注文すると、席で待つように促された。

 数分後、ついにその時はやってきた。

 どんぶりに入ったそれはあたかも故郷ジャポンを代表する名物料理ラーメンのそれのような威厳を醸し出していた。のぞき込むとそこにあったものは黄土色のスープとそこに浮かぶいくつかの千切りキャベツだった。

 

ん、、?

 予想していた色鮮やかなベジタリアン料理とは程遠い。

高校のころ水泳部だったため、プール開きの時期になると決まって藻だらけのプールを清掃させられた。半年間手付かずだったプールは夏の輝くような水面とは異なり、薄暗く得たいのしれない植物が無数に浮かんでいた。キャベツが浮かんだスープを見ていると、このプールを思い出した。

千切りキャベツを掬って食べてみる。するとただのキャベツの他にも、ムラサキキャベツやにんじんの千切りが一緒に出てきた。極限まで細かく千切りにされた野菜たちはシュレッダーから出てくる紙屑を思い出させた。

屑を食べている。この言葉が私の頭から離れない。

それにスープもまるでおいしくない。冷たい薄味のカレー風味の液体は全く食欲をそそらない。

 

 ベジタリアンとして生きるにはこれを食し、おいしいと思わないといけない。そう強く感じた私は何とかして食べ切った。

 

家へ帰ろうとカフェを後にした私の足は、ケバブ屋へと向かっていた。

 

ベジタリアンの人はこんな思いをしながらも信念を貫いているのだから本当にすごい。

私にはまだまだ難しそうだ。

 

万年むっちりを抜け出す!

頑張ろう私!

 

 

 食事

  • 朝 

オートミール米化

玄米

 

 

ヨーグルト

フルーツ

 

  •  昼

玄米

サンドイッチ

サラダ(チキン・卵)

 

  •  夜

汁物

サラダ

蒸し野菜

フルーツ

 

  • 間食

ヤクルト

ヨーグルト

ナッツ

ミチョ

コーヒー

 お水2リットル

 運動

 

ランニング 30

ウォーキング 15

 

ダンス動画 20

 

筋トレ

  • 腹筋 ×3(足上下、プランク、ねじり)
  • スクワット ×2(スクワット、ワイドスクワット)
  • 背筋 
  • 立ち腹筋 ×2(ねじり、横)

ストレッチ 朝晩

 

エリック・ロメールの映画が好きな人が好き

エスプリに満ちた会話と光に満ちた日常風景

 

ロメールの紡ぐ作品は私達の生きている世界がいかに美しく、ユーモアに満ちているのか訴えかける。

 

真夏にエアコンの聞いた教室で、

クラスメートのほとんどは眠りに落ちていた。

暗闇のなかで輝くフランスの日常風景に、

延々と続く登場人物の会話

そして静かに響く皆の寝息。

 これが私とエリック・ロメールの出会い。

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